「どうせ働くなら年収の高い芸能事務所がいい!」
「芸能事務所の年収ランキングは?」
「就職・転職を成功させるためにどうすればいい?」
芸能界というキラキラした世界の一員となって、世の中に影響を与えるタレント達と共に世の中に何かを残したい。
はたまた、芸能界という憧れの世界で、自分の憧れるタレントと仕事をしてみたい。
芸能事務所で働きたいと考える人たちには、様々な理由が存在しています。
近年はインターネットの普及により、コンテンツ数の増加が著しく、タレントの活躍の場も増え、必要とされるタレントの数も特徴も多様化しています。
そのため、テレビや映画、ラジオ、雑誌、音楽など、タレントを起用する従来のメディアを主体とした芸能事務所だけでなく、YouTubeやライブ配信サイトなどを活動のベースとしたタレントをマネジメントする芸能事務所も増えています。
このように、コンテンツやタレントが多様化する中で、芸能事務所のあり方も多様化しています。
様々な芸能事務所がある中で、どのような芸能事務所に魅力を感じるのかは人により様々でしょう。
それらの魅力の中で、最も重要であると言っても過言ではない「年収」に関して、これから説明していきます。
芸能事務所の年収ランキング
日本には2,000社を超える芸能事務所があると言われています。
地域に根付いた芸能事務所、少数精鋭の芸能事務所など、大手から個人まで多種多様な規模の芸能事務所が存在しています。
そのような数多くある芸能事務所の中で、年収の高い芸能事務所はいったいどこなのでしょうか。
そして、その額はいったいどれくらいのものなのでしょうか。
これから、数ある芸能事務所の中で、年収が高い芸能事務所をランキングでご紹介します。
【5位】ANYCOLORの平均年収
ANYCOLORは、エンタメ系スタートアップ企業で、東京証券取引所グロース市場に上場するなど、非常に勢いのある企業です。
主に、VTuberなどの事業を手掛けており、本社は東京都港区にあります。
従業員数は255名(パートタイマー含む)となっており、ANYCOLORはにじさんじプロジェクトとして、多数のVtuberを抱えています。
インターネット産業の普及により、YouTubeなどをはじめとした多くのコンテンツやプラットフォームの人気が上昇している中で、Vtuberの活躍も目覚ましく、そのVtuberのコンテンツのクリエイトやプロデュース、グッズやアプリの開発を行っています。
2022年4月期の決算の数字は以下となっています。
売上高 | 約141億円 |
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経常利益 | 約41億円 |
経常利益に関しては、前期(2021年4月期)に対し約2.9倍と、業績を非常に伸ばしています。
そして、最も気になる年収ですが、この有価証券報告書の中に記載されている従業員の平均年間給与は、約517万円となっています。
※上記平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでいます。
社員の平均年齢は約30歳で、平均勤続年数は1.6年となっています。
会社としての歴史が浅く、上場間もないため、社員の平均年齢が低かったり、勤続年数が短くなっています。
ただ、今後、会社の成長と歴史を重ねていけば、平均年収はもっと上がる可能性が十分にあります。
【4位】UUUMの平均年収
UUUM株式会社は、2013年に設立されたYouTuberマネジメント企業です。
東京都港区に本社があり、576名の従業員がいます。
所属するクリエイターはHIKAKIN、はじめしゃちょー、SEIKIN、東海オンエア、Fischer’s-フィッシャーズ-など、YouTuberとしては圧倒的知名度を誇るクリエイターを多数抱えている、日本最大のYouTubeマネジメント企業です。
2017年に 東京証券取引所マザーズ市場へ上場後、東京証券取引所の市場区分見直しと共に2022年、東京証券取引所グロース市場へ上場するなど、勢いのある企業です。
2022年5月期の決算の数字は以下となっています。
売上高 | 約236億円 |
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経常利益 | 約10億円 |
経常利益に関しては、前期(2021年4月期)に対し約1.2倍となっています。
UUUMの気になる年収ですが、この有価証券報告書の中に記載されている従業員の平均年間給与は、約537万円となっています。
※上記平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでいます。
社員の平均年齢は約31歳で、平均勤続年数は2.5年となっています。
2018年の5月期に比べ、売上額は2倍を超えるなど、順調に成長している会社ではありますが、昨年5月期の数字から売上高は下がっています。
YouTubeというプラットフォームに大きく依存しているため、新たな事業や展開にも期待したいところです。
【3位】ホリプロの平均年収
株式会社ホリプロは、1960年に設立されました。
音楽やイベント、キャスティング系など多数の関連会社があり、日本では大手の芸能事務所となっています。
本社は東京都目黒区にあり、従業員数は292名となっています。
主な所属タレントは石原さとみ、綾瀬はるか、竹内涼真、妻夫木聡、藤原竜也などが在籍しています。
ホリプロに関しては、1997年に東証二部(現・スタンダード市場)、2002年には東証一部(現・プライム市場)に上場していましたが、2012年に上場を廃止しました。
そのため、上場廃止前(平成23年)の株式会社ホリプロ(E04829) 有価証券報告書を参照します。
当時のホリプロの年収ですが、この有価証券報告書の中に記載されている従業員の平均年間給与は、約588万円となっています。
※上記平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでいます。
社員の平均年齢は約38歳で、平均勤続年数は9年となっています。
尚、2022年06月30日の決算公告(71期)の数字は下記となっています。
純利益 | 17億1600万円 (前年比+63.74%) |
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利益剰余金 | 226億9900万円 (前年比+7.66%) |
総資産 | 332億2900万円 (前年比+5.93%) |
直近の年収額などは、後ほど転職サイトから算出したものを紹介します。
【2位】アミューズの平均年収
株式会社アミューズは、東証プライム市場に上場している1977年に設立された大手芸能事務所です。
本社は山梨県にありますが、オフィスは東京都渋谷区にあり、従業員数は333人となっています。
福山雅治、吉沢亮、清原 果耶、深津絵里、吉高由里子など、多くのトップタレントを抱え、業界においての知名度が高く、歴史も長い芸能事務所大手です。
2001年に大阪証券取引所ナスダック・ジャパン市場、2004年には、東京証券取引所市場第二部、2006年には、東京証券取引所市場第一部、現在は東京証券取引所プライム市場上場と、芸能事務所として上場の歴史は非常に長く、会社の規模も国内最大級です。
2022年3月期の決算の数字は以下となっています。
営業収入 | 約387億円 |
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経常利益 | 約28億円 |
経常利益に関しては、前期(2021年3月期)に対し約0.84倍と、数字を下げています。
そして、最も気になる年収ですが、この有価証券報告書の中に記載されている従業員の平均年間給与は、約730万円となっています。
※上記平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでいます。
社員の平均年齢は約39歳で、平均勤続年数は10年となっています。
近年、営業収入や経常利益の数字が徐々に右肩下がりになっているものの、その規模や抱えているタレントの知名度はとても高く、近年新しいスターを輩出し続けている事務所であるため、地盤はしっかりと固まっている企業です。
【1位】エイベックスの平均年収
エイベックス株式会社は、1988年に設立されました。
音楽事業のエイベックス・エンタテインメント株式会社や、マネジメント事業のエイベックス・マネジメント株式会社などの関連会社が存在します。
エイベックス本社は東京都港区にあり、エイベックス・マネジメント株式会社には、浜崎あゆみ、倖田來未、小室哲哉などといったアーティストやミュージシャンの他に、タレントの後藤真希、俳優の飯豊まりえ、川栄李奈などが所属しています。
エイベックス株式会社は、1999年に東京証券取引所市場第一部(現・東京証券取引所プライム市場)に上場するなど、会社としての実績も十分で、芸能界のいわば老舗企業です。
2022年3月期の決算の数字は以下となっています。
売上高 | 約984億円 |
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経常利益 | 約24億円 |
経常利益に関しては、前期(2021年3月期)に約65億円の損失を出していたものの、2022年3月期では回復し、経常利益が24億円となっています。
そして、最も気になる年収ですが、この有価証券報告書の中に記載されている従業員の平均年間給与は、約832万円となっています。
※上記平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでいます。
社員の平均年齢は約42歳で、平均勤続年数は12年となっています。
最盛期に比べると、2018年を機に徐々に売上高が徐々に下がりつつあるエイベックスですが、業界では知名度、歴史ともに大手であることは間違いなく、アーティストだけでなく、俳優やタレントをマネジメントする関連会社もあるなど、業界においての存在感は申し分ないでしょう。
芸能マネージャーの年収を求人情報で調査
これまで、芸能界でも上位と言われている企業の年収をご説明してきました。
有価証券報告書の平均年収であるため、非常に正確で、信用できる数字ではあるものの、様々な年齢や役職の年収の平均であるため、実際自分がその企業に入社したとしても、その平均年収通りの年収ではないはずです。
それでは、ここからは各企業の年収を求人サイトなどの情報から見ていきましょう。
各企業での役職や年齢などから実際の人の年収を見たり、募集役職によっての年収を確認することができます。
関連 芸能事務所のマネージャーの年収はいくら?平均の給料ときついって本当?
ANYCOLORの芸能マネージャーの年収
ANYCOLORの年収に関して、dodaでは、平均年収は有価証券報告書と同じ額である517万円という表記がありました。
また、ゲーム業界などに特化した求人サイト「シリコンスタジオエージェント」では、各役職の求人が多数あり、そこには想定年収の記載もありました。
シリコンスタジオエージェントで募集されている求人の給与は350~650万円で、役職によって違いがありました。
なお、レバテックでは600~800万円で募集があります。(現在は掲載終了)
Openworkでは2件の口コミがあり、在籍3年未満の人で年収が380万円、500万円という口コミがありました。
UUUMの芸能マネージャーの年収
UUUMの年収に関して、dodaでは、平均年収は有価証券報告書と同じ額である537万円という表記がありました。
また、求人も行われており、募集要項の給与は280~540万円となっています。
また、UUUMの新卒採用ページでは、月給24万円〜(2022年実績)※見込み時間外手当63,000円。~42時間分、深夜10時間を含む。という記載がありました。
リクルートエージェントでは様々な役職の募集が広く行われており、年収は280万円のものから、中には1200万円までの求人もありました。
Openworkでは、14名の口コミがあり、平均年収は439万円となっています。
年齢や役職によって金額に差があるため、一度見てみるとよいでしょう。
ホリプロの芸能マネージャーの年収
ホリプロの新卒給料に関して、マイナビ2024では、下記の記載がありました。
【大学院了・大学卒】月給255,000円
【短大卒・専門卒】月給235,000円
マイナビ転職では、現在募集がないものの、過去の求人としての情報が載っています。
基本的に、募集要項の給与は月収24万円前後~となっています。
また、転職会議では、平均年収は426万円となっています。
Openworkでは、新卒三年目、マネージャー業で400万円、10~15年のマネージャー業で700万円などといった記載などがありました。
アミューズの芸能マネージャーの年収
給料に関して、dodaによると、有価証券報告書とほぼ同額の平均年収、729万円となっています。(2022年度)
リクナビ2023の新卒採用情報ですと、月19万円程度(年俸制)となっており、年俸300万円の16分割という記載がありました。
リクナビNEXTでは、過去の求人として、マネージャー業で350万円~という年収で募集しており、年収例として年俸420万円/28歳という記載もありました。
Openworkによると、回答者の平均年収は10名の口コミで424万円となっています。
給与体系は新卒採用情報と同様に、年俸制で16分割という情報でした。
在籍3~5年、30代で年収は350万円、400万円などがあり、部長クラスに上がると給与も大きく上がるとの口コミもありました。
エイベックスの芸能マネージャーの年収
エイベックスの年収に関して、dodaでは、平均年収は有価証券報告書と同額である832万円、過去5期間の給与は平均年収は746万円という表記がありました。
dodaの求人では、予定年収が392万円~552万円という募集内容でした。
dodaでは他にも様々な役職での求人が行われており、給与も役職によって違うため、一度確認してみると良いでしょう。
転職会議では、39件の口コミから、平均年収が596万円となっています。
30代前半、法人営業の人は487万円、40代前半、経営企画の課長クラスで950万円という口コミがありました。
Openworkでは、24名の口コミで、655万円という平均年収となっています。
現役芸能事務所スタッフが年収を上げるにはどうすればいい?
これまで、各企業の年収を年齢や役職、勤続年数などのケースで見てきました。
各求人サイトでは様々な役職の求人があり、役職によっても年収が大きく変わることがわかりました。
現在、芸能事務所で働いているスタッフの方も、このような求人サイトや口コミサイトを見て、参考にされているのではないでしょうか。
現在芸能事務所で働いている人も、これから芸能事務所で働きたいと考えている人にとっても、年収をどのように上げていけばいいのかということは、非常に悩ましいことであると思います。
これからは、芸能事務所スタッフはどのようにすれば年収を上げていけるのかをご説明していきます。
平均年収の高い芸能事務所に転職する
日本の芸能事務所の数は2,000を超えると言われており、大きな企業から個人事務所まで様々です。
現在、芸能事務所のスタッフとして働いていて、より給与を上げたいのならば、より平均年収が高いと言われている芸能事務所に転職することをおすすめします。
大手芸能事務所では、給与が高いだけでなく、経営が安定していたり、福利厚生が充実している企業もあります。
そして、大手でなくても、芸能事務所に勤務していたという経歴を持っていると、転職の際、給与の交渉で優位に立てることもあります。
また、最初から大手芸能事務所に就職できなくても、芸能事務所は日本に多数あるため、しっかりと実績とスキルを付けることで、大手に転職できるチャンスもあります。
プロデューサーなどの上位職に昇格する
現在、芸能事務所でマネージャーとして働いている人にとって、プロデューサーなどの上位職やそのチームの課長、部長などになることで、給与は上がっていくでしょう。
また、それらのチャンスが自社で無さそうだと感じるならば、他社の管理職候補として転職をするという手もあります。
現職で良い成績を出し、ボーナスを期待したり、ひとつの企業で長く在籍したりなどでも給与を上げることは可能ではありますが、やはり上位職への昇格を目指さないと大幅な給与アップは見込めません。
独立する
芸能事務所のマネージャーとして、一番夢のあることは、独立することかもしれません。
自身が働いている芸能事務所のタレントと関係が親密になり、独立してそのタレントを引き抜いたり、新しいタレントを発掘したりすることで、新しい芸能事務所を立ち上げるという方法もあります。
ただ、芸能界では人と人の繋がりがとても大切になるため、独立する前に、自身のクライアントになりそうなテレビ局の人間やタレント、他芸能関連の人たちとしっかりとコネクションを作っておくことがとても大切になります。
芸能界で成功しているタレントの多くは、大手の芸能事務所出身ということからもわかるように、やはり単純な実力だけでなく、事務所の力やコネクションが大切であるということがわかるでしょう。
そのため、独立をしても継続的にタレントに仕事を持ってこられる保証なかったり、前所属事務所から良く思われなかったりと、いろいろなハードルを越えなければなりません。
ただ、大手芸能事務所に所属している実力派タレント等の中でも、将来的に独立したいと考えているタレントは一定数いるため、事前にそのようなタレントと関係性をしっかりと築いておくことで、そのチャンスが来るかもしれません。
芸能事務所の年収ランキング|まとめ
これまで、年収が高いと言われている芸能事務所の年収を紹介してきました。
大手芸能事務所や、上場している企業は、やはり必然的に年収が高くなる傾向にあります。ただし
小さな芸能事務所でも、その事務所の中核として、会社を動かせるほどの実力があれば、年収は高くなるでしょう。
最初から大手に入れない人でも、しっかりと実績やスキルを磨くことで、大手芸能事務所に転職できたり、独立して芸能事務所を開くということもできるようになります。
芸能事務所で、自分はどのような仕事をしたいのか。
そして、将来的にはどのような姿になりたいのか。
年収はどれくらい欲しいのか。
様々な要素から、自分に合っている芸能事務所を選んだり、将来的なキャリアプランを検討することが何よりも大切でしょう。
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